水中伸浩 (BV-HEAD)


テーマ
野鳥
撮影者
野鳥写真家 水中伸浩
撮影日付
2018年4-6月
撮影場所
滋賀県、京都府
撮影機材
マーキンス
Q20iQ-BK 自由雲台 / BV-24 BV-HEAD
RC-60 SET リングプレート
PL-55 レンズプレート
キヤノン
EOS 1Dx, EOS 1Dx Mark II
EF600mm F4L IS II USM
オリンパス
OMD E-M1 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
Teleconverter MC-14
ジッツオ
GT3542LS
レビュー
写真家 水中伸浩
水中伸浩 (みずなか のぶひろ)

1961年生まれ。地元(滋賀)でフィールドを中心に、1種の鳥と数ヶ月向き合う長期撮影を基本スタイルとし、「生息環境を取り入れた美しい写真」をテーマに野鳥撮影を続けている。
ウェブサイト: https://nobbyy.wixsite.com/photobird
一昨年から新たにミラーレス一眼を導入したこともあり、脚元の軽量化を画策してあれこれと機材を試してきた。これまではこれといった結論を出せずにいたが、今年になってマーキンスのBV-HEADと巡り合った。当初はミラーレスのみでの使用を想定していたが、耐荷重が50キロもあるのだから従来の大型システムも問題なく載せられる。機材の軽量化は大型システムでも喫緊の課題だったので、ミラーレス一眼だけではなく、一眼レフ+ロクヨンとの併用という形で導入することにした。
マーキンス BV-HEAD レビュー
BV-HEADは雲台だけならその重量は800グラムにも満たない。どのシステムであれ機材の軽量化はフィールドでの制約を大きく取り払ってくれるから、軽いに越したことはない。特に山や沢を歩くことが多い撮影では、軽量化によって得られるメリットは計り知れない。これまで使用していた雲台は2.5キロ以上あったので、雲台だけでも2キロ弱軽量化できることになる。ミラーレス・システムの場合はより軽量の三脚を使用することもできるので、そうすればより機動力を生かした撮影が可能になる。

ミラーレスの場合はシステム自体が軽量なため、手持ちでの撮影も十分に可能だが、構図の細部を追い込むためにはどうしても三脚の使用が前提になる。特に極端なロー・アングルで可動式の液晶で構図を追い込みながら撮影するような場合、手持ちで完璧な構図を決めるのは不可能に近い。そんな場合もどこにでも持ち運べる軽量な脚部があれば、実に心強い。

EOS 1Dx Mark II と EF 600mm F4L IS II USM の組み合わせを載せても、ボールヘッドとは思えない安定感でピタリと止まってくれる。ボール固定ノブの締め具合でフリクションを調節できるので、レンズを振りながら狙った場所でレンズを止めることも可能だし、飛翔する鳥を安定して追い続けることもできる。

この組み合わせでの使用時は、上に載せるのが重量機材ということもあり、フリクションはやや重めの抵抗を感じる程度にセットしている。これにはある程度の抵抗を感じる様な、重みのある動きが好みということも関係しているのだが。また、野鳥撮影では一瞬で勝負が決まってしまうことも多く、構図を決めた後にノブを締めこむ時間がなくとも、レンズを振ったそのままの位置で、安定した構図のまま撮影を続けられるのはありがたい。もちろん余裕があるならノブを締め込めば強固に安定するので、わずかなズレが構図に大きく影響する超望遠レンズではこの点も大きなメリットになる。

また、マーキンスの導入にあたっては純正の三脚座を外し、これをリングプレートに交換することとした。このことで重心が低くなり、しかもリング部分との2点支持となるために制振効果が向上する。重心が低く安定感のある見た目はそれだけでも頼もしいが、撮影していてもレンズやカメラに添える手で安定感が実感できる。

レール部分の動きも軽く、重量機材を載せているとは思えないほどスムースに動いてくれるのが実に扱いやすい。唯一懸念した点は縦位置撮影への変更時に、リングプレートの固定ノブを緩めるというワン・アクションが増えることだった。しかし、よくよく考えてみれば頻繁に縦横を変更せざるを得ないような撮影はそうそうあるものではない。そういったごく稀な状況ではリングを少し緩めておけば済むことなので、通常の撮影時における安定感と安心感を優先させることにした。
マーキンス BV-HEAD レビュー
最後にミラーレスなどの軽量機材の場合は、一般的な大型雲台に載せた時に、雲台自体の動作が重く実用にならないこともあるが、大型機材、軽量機材のどちらも遜色なく使えるというのもBV-HEADの魅力だろう。

E-M1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO、あるいは M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO との組み合わせでも重量機材との差を感じることなく、同じような感覚で使うことができる。今までこのような併用はできなかったので、地味なようでいてこれは実にありがたいことだと言える。
■ ゴイサギ
オリンパス OMD E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + Teleconverter MC-14
F4.0 1/400秒 ISO200
野鳥写真家 水中伸浩 作例1
■ ツグミ
キヤノン EOS-1Dx / EF600mm F4L IS II USM + EF 1.4x III
F5.6 1/640秒 ISO160
野鳥写真家 水中伸浩 作例2
■ コゲラ
オリンパス OMD E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
F4.0 1/2500秒 ISO200
野鳥写真家 水中伸浩 作例3
■ ウミネコ
オリンパス OMD E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
F6.3 1/80秒 ISO200
野鳥写真家 水中伸浩 作例4