Yoshiteru Takahashi (Ball Head)


テーマ
自然風景撮影 (自由雲台)
撮影者
写真家・高橋よしてる
撮影日付
2015年5月
撮影場所
北海道道東
撮影機材
マーキンス
キヤノン
EOS 5D MarkⅢ
EF 70-300 F4.5-5.6 LIS
インデューロ
CT414
レビュー
写真家・高橋よしてる
高橋よしてる (たかはし よしてる)

1965年 千葉県生まれ。
16歳の時、旅行で訪れた釧路湿原で出会ったタンチョウヅルに魅せられ、写真をはじめる。国内外の各地で四季折々に変化する自然やそこに生きる野生生物を精力的に撮影。その作品は、数多くのカレンダー、ポスター、雑誌の表紙を飾っている。

日本風景写真家協会会員

- 主な出版物 -
『100%Smile 流氷とアザラシの赤ちゃんと』 エクスナレッジ
『Smile!アザラシの赤ちゃん、氷上の笑顔』 エクスナレッジ
CR-R作品集 『LAND SCAPE:colors』 凸版印刷株式会社
(動物楽園vol 1)『タテゴトアザラシ~アザラシの赤ちゃん大好き~』
(動物楽園vol 2)『北海道の動物 ~こんな動物に出会った~』

ウェブサイト: https://teru-photo.com
僕が自由雲台を使い始めて20数年になる。当時は、超望遠レンズは2ウェイ雲台、4×5判は3ウェイ雲台、仕掛け撮影や登山での撮影は自由雲台というように使い分けてきた。

なぜ使い分けたかと言うと、超望遠レンズ、4×5判で使用するには力不足だったからだ。

以前から自由雲台の速写性には関心があり、いつか理想の自由雲台が出ないかと心待ちにしていた。そして出会ったのが Q20iQ-BK だった。これはマーキンスの雲台の中でも1番耐荷重の大きなレバーシュータイプの自由雲台でBV-22を取り付ける事で2ウェイ雲台としても使える優れものだ。

僕が自由雲台に求めるものは、耐荷重(止まり)、操作性、耐寒性の3つ。耐荷重(止まり)に関しては、BV-HEADセットのレポートでも書いているが超望遠レンズを雲台に取り付けて歩いてもしっかりとロックしてくれる。

注目したいのは、精度の高さ。一応、耐荷重が50キロもあるので止まって当たり前に思うが、実はそうではない。それは各社耐荷重の基準がまちまちなのだ。実際に僕が所有している耐荷重が50キロ前後の雲台で同じように試してみたところ、しっかり止まっていたのは1台だけであった。

操作系は、とても扱いやすくメインノブは、手袋を付けている状態でもとても回しやすい。特に気に入っているのがクイックシュー。特に締め付けレバーは、とても指にかかりやすく寒い時でも機材の脱着が楽になった。

面白いのは世界初の方向転換式レバー。これは、自分の利き手や乗せる機材によってレバー部を回転させる事が出来る機能だ。人それぞれ使い易い方向があるので、とても便利だと思う。僕の場合、乗せる機材によって一番力がかけやすい方向にしている。
markins Ballhead Q20iQ-BK
マーキンス 自由雲台 Q20iQ-BK
もう一つ便利な点がある。それは締め付け幅を調整出来るネジがある点だ。各社からアルカスタイルのプレートはたくさん出ているが微妙に形や幅が違う。メーカーによっては製造時期により幅が違う場合があるくらいなので仕方はないが・・・。

でもこのネジで調整すれば、ほとんどのプレートはちゃんとロック出来る点は素晴らしい。もちろんマーキンスのプレートなら調節の面倒もないのでお勧めなのだが、どうしても別のメーカーのを使う場合は、調節する手間も考えてメーカーは絞り込むのがいいだろう。

耐寒性については、まだ極寒地で使用した事はないが、友人の動物写真家は、極寒地での撮影も問題無いと話していた。今回、北海道での撮影で-3℃と言う条件で使ってみたが、問題無く使用出来た。寒い場所に行かない人にはピント来ないかも知れないが、自由雲台が寒冷地で普通に動くと言うのは、個人的に凄い事だと思っている。それは、ほとんどの雲台は、氷点下になるとパンが渋くなったり、中には動かなくなったりする雲台もあるからだ。

今まで所有した自由雲台は30台あるが、寒冷地での動きや超望遠レンズの確実なロックなど、満足出来る雲台はほとんど無かった。しかし今回 Q20iQ-BK を使い、使い易さと精度の高さに改めてその実力を知る事が出来た。必要な全ての条件を兼ね備えた Q20iQ-BK は、自由雲台選びに迷っている人達に自信を持って勧められる一台だ。
朝焼けの雲海

≪撮影データ≫
キヤノン EOS 5D MarkⅢ、EF 70-300 F4.5-5.6 LIS  F13 1/15秒 ISO100
マーキンス自由雲台の作例:道東 朝焼けの雲海



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