Yuki Imaura (Markins Ball Head)


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テーマ
風景写真
撮影者
風景写真家 今浦友喜
撮影日付
- 2020年6月
撮影場所
栃木県日光市、他
撮影機材
マーキンス
Q10iQ-BK 自由雲台
Q3iQ-BK 自由雲台
PLV80170 汎用 L-プレート セット
PL-55 レンズプレート
FUJIFILM
X-T3
XF10-24mmF4 R OIS
XF16-80mmF4 R OIS WR
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
XF14mmF2.8 R
XF23mmF2 R WR
XF35mmF2 R WR
XF56mmF1.2 R APD
XF90mmF2 R LM WR
ZEISS
Touit 2.8/50M
マンフロット
190プロアルミニウム三脚 3段
190go! M-lock カーボンファイバー三脚4段
レビュー
風景写真家 今浦友喜
今浦友喜 (いまうらゆうき)
1986年埼玉県生まれ。風景写真家。楽器製作学校講師を経て、2013年に株式会社 風景写真出版に入社。2016年にフリーランスとなる。自然風景、生き物の姿を精力的に撮影。雑誌制作の経験や豊富なカメラ知識を生かし、雑誌への執筆や写真講師として活動している。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
アカデミーX講師
風景写真との出合い
X-T3 / XF10-24mmF4 R OIS / 1/20秒 F8 ISO320
私が風景写真を本格的に撮り始めたのは社会人になってからです。電車やバイクで気ままに行くひとり旅が好きで、そこにカメラがくっついてきたような感じでだんだんと写真撮影にのめり込んでいきました。

風景写真を撮り始めて数年経ってから気がついたのですが、私の小中学生の頃の趣味が旅行先で買う絵ハガキ集めでした。その土地の美しい風景写真がプリントされた絵ハガキはきらきらと宝物のように感じられ、10枚ほどの組になった絵はがきのどのセットを買うかいつもお土産屋さんで真剣に悩んでいた記憶があります。そんな私が風景写真を撮り始めたのはとても自然な流れだったのかもしれません。
こだわり派の行き着く先に
写真を撮り始めてからというもの、自分のやっかいな性格に拍車がかかったようでした。なにをするにもけっこう形から入る割には、細かいところも気になってしまい何かとこだわるタイプ。そのため撮影機材もとっかえひっかえ試してみてみるものの、結局しっくりくるものがなかなか見つからず買ってはすぐに手放す、というのを繰り返していました。

これまで使用してきたカメラも一眼レフやミラーレス、センサーサイズもマイクロフォーサーズから中判までさまざまなモデルを使ってきました。もちろんその都度、機材に合わせて三脚・雲台も最適なものを模索する必要がありました。

三脚こそマンフロットの055タイプを長く愛用してきましたが、雲台は3ウェイ雲台、自由雲台をいくつか使ってみたものの固定力や操作性に納得行かず、35ミリフルサイズの一眼レフカメラを使っていたときは重たいギア雲台を使用していました。

それから使用機材をミラーレスカメラに一新したときに重かった三脚・雲台も見直すこととなり、出合ったのがマーキンスの自由雲台でした。
マーキンスの衝撃
ミラーレスに合わせた軽い雲台ということではじめは軽量な3ウェイタイプも試しましたが、やはり軽いものを選ぶと固定力や操作感に満足できませんでした。どうしようか悩み自由雲台まで選択肢を広げた際、たまたま店頭で触った「マーキンスQ3iQ-BK レバーシュー 自由雲台」に衝撃を受けました。

これまで自由雲台の印象はノブを本締めしなければしっかりと画角は固定されず、またノブを緩めた瞬間にフレーミングは崩れてしまうといったものでした。しかしマーキンスの自由雲台は軽く締めるだけでフレーミングはほぼ完全にロックされ、本締めすればとんでもない保持力を発揮します。また緩めたときにもカクンッと一気に緩むようなことがないのでフレーミングの微調整がしやすいのです。

それからというものマーキンスの自由雲台に惚れ込んでずっと愛用しています。後に35ミリ換算600ミリの画角となる超望遠ズームレンズ「XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」も導入したので、より強力な保持力を誇る「Q10iQ-BK レバーシュー 中判用 自由雲台」をメインの雲台として使用しています。
マーキンスの自由雲台とプレートの使いこなし
中判用のQ10iQ-BK導入後も小型なQ3iQ-BKは併用しています。使い分けとしてはメインのQ10iQ-BKと組み合わせる三脚は高さや伸縮スピードに優れた「マンフロット190プロアルミニウム三脚 3段」にして、展開〜撮影〜収納までの一連の流れを素早く行えるシステムとしています。サブとして使うQ3iQ-BKはとにかく軽量ながら機能性は上位モデルと相違ない「190go! M-lock カーボンファイバー三脚4段」と組み合わせ、長時間歩く撮影コースなどで使用しています。
またどちらの雲台も共通のこだわりは「レバーシュー」であること。カメラをセットするスピードがノブシューに比べて早く、手軽なつけ外しが可能です。これによって、レンズ交換や移動の際にめんどくさがらずに雲台からカメラを取り外すクセが付きますので、機材トラブルの可能性を下げることができます。

X-T3には「PV-80 + LV-170 汎用 L-プレート セット」を取り付けています。風景フォトグラファー御用達のLプレートは光軸を変えず瞬時に縦位置撮影に移行可能です。また縦位置時であっても雲台を90度チルトしないため優れた安定感も維持されたまま撮影できます。
X-T3 / XF16-80mmF4 R OIS WR / 1/13秒 F8 ISO160
L-プレートを使う理由はもうひとつあります。私はマクロ系の写真も好んで撮るため、三脚は超ローアングルへ簡単にセットできるものを使用しています。超ローアングルにセットした際、センターポールが90度倒れた状態となるのですが、Lプレートならばその90度倒れたままでもカメラを水平にセットできます。クランプ部を90度起こす必要がないため地面スレスレのアングルも簡単に撮影できるのです。また雲台自体が90度倒れた不安定な状態であってもマーキンスは強力な保持力でフレーミングをしっかり決められます。
X-T3 / XF90mmF2 R LM WR / 1/25秒 F2 ISO160
丈夫で信頼の置ける相棒「マーキンス」
撮影現場での機材トラブルは最小限に留めたいもの。これまで三脚や雲台がトラブルで動かなくなる、破損するといったことも経験しましたが、マーキンスに関して4年以上使って、いまだ大きなトラブルを起こしていません。ボール部にグリスなどを必要としない構造もそのトラブルレスに寄与しているように思います。Q3iQ-BKは大した整備もせず4年近く酷使してきましたので少し動きがカクカクしてきましたが、マーキンスのホームページに載っている方法でクリーニングしたら購入当時と変わらないスムーズな動作に簡単に戻りました。

強力な保持力と簡単で優れた操作感、がさつでメンテ無精な私でもトラブルを起こさず使い続けられる強固な作り。マーキンスはストレスがなく安心感のある非常に優れた雲台であり、私の撮影を支えてくれる良い相棒です。
■ 目覚め
X-T3 / XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
1/480秒 F8 ISO160
風景写真家 今浦友喜 作例1
■ 深呼吸
X-T3 / XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
1/90秒 F4.8 ISO320
風景写真家 今浦友喜 作例2
■ 一休み
X-T3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
1/280秒 F5.6 ISO320
風景写真家 今浦友喜 作例3
■ 帰り道
X-T3 / XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
1/8秒 F8 ISO1250
風景写真家 今浦友喜 作例4
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