Manabu Yamamoto (Markins Ball Head)


テーマ
「Japanesque」 日本的な「情」を感じる風景
撮影者
写真家 山本 学
撮影日付

2018年4-5月

撮影場所
奈良県吉野山、高知県中津渓谷、山形県月山、富山県砺波平野
撮影機材
マーキンス
Q10i-RD 自由雲台
PC542 + LC-542 L-プレート セット
PLV100170 L-プレート セット
PL-55 レンズプレート
キヤノン
EOS 5D Mark Ⅳ
EOS 5DsR
EF16-35mm F4L IS USM
EF24-105mm F4L IS II USM
EF70-200mm F2.8L IS II USM
ベルボン
ジオカルマーニュ E730 / E635
レビュー
写真家 山本学
山本 学 (やまもと まなぶ)

1975年兵庫県宝塚市生まれ。現在も在住。
大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。卒業後、同大学同学科研究室勤務後フリーランス。在学中より写真家高田誠三氏に師事。現在は作品制作をし続ける傍、キヤノンEOS学園など多くの写真教室・クラブで指導している。

日本写真家協会(JPS)会員
日本旅行写真家協会正会員
- 写真集 -
2017年
「Japanesque」 風景写真出版
- 主な写真展 -
2008年
「木~それぞれの居場所」 富士フイルムフォトサロン東京・名古屋・大阪・福岡
2017年
「Japanesque」 キヤノンギャラリー銀座・大阪・福岡
2018年
「Japanesque」 ギャラリーIWAO (大分県大分市)
「Japanesque」 ギャラリーおおきた (香川県観音寺市/10月開催)
その他グループ展多数
私が自由雲台を使用するきっかけとなったのは、師匠である写真家・高田誠三氏の影響によるもので、今日までずっと自由雲台一辺倒。だが、2~3年のペースで滑らかさや止まり具合が悪くなり、手入れをしても改善できないので買換えていた。

仕方ない事だと諦めていた時に、マーキンスを愛用している写真家・中西敏貴氏とロケをご一緒することになった。中西氏に聞いてみると、私と同じ様に以前は2~3年おきに買換えをしていたが、マーキンスは今までの自由雲台とは「別物!」だという。

試しに使わせて貰うと動きが滑らでピタッと止まる!そして、リミットダイヤルなるもので、ノブの緩めすぎも制限できる。気持ちいいくらい今までにない感覚で使用することができたので撮影に集中できた。

その雲台はQ10iシリーズで、カタログ上の耐荷重は何と45kg!

実際手にしたときの質感はとても良いのだが、これまで使用してきたものより一回り小さいのがやはり気になり、写真家・長根広和氏にも耐荷重で問題はないかと尋ねると「全く問題ない!」という返事にマーキンスの購入を決めた。
手元に届いた自由雲台Q10i-RDを自分の機材で使用してみると、300mm F2.8などの重いレンズを使用しながらの微妙な角度もメインノブの軽い締めでしっかりと止まる。今まで経験した事のないバツグンの安定感で、使用している三脚とも相性が良くガタつきがない。

私は、撮影が多くハードに使う為、耐久性も引き続き確認していくが、周囲からの不安は聞いた事がない。 あえて欲を言うならば、雲台の首を深く傾けるためのU字溝が1つしかないので、位置を合わせるためにくるっと回転させなければならない時があり、この点の改善があると嬉しい。

また、L-プレートを初めて使ったが、縦位置構図がこんなに楽に撮影できるのは本当に便利!クイックシューも色々使ってきたが、マーキンスはシンプル&コンパクトであり、クイックシューノブに慣れると一回転ひねりで即脱却ができるので、縦横の切り替えが容易になった。

ボールにフリクションをかけた状態で構図変えをすると、当然プレートには必要以上の負荷がかかるのだが、このような場合でも機種専用のL-プレートは、プレートずれすることはなかったが、汎用型の場合、ネジと滑り止めだけでは負荷に耐え切れず、プレートずれすることがあった。ゆえに、構図変えをするさいにはパンニングノブとボール固定ノブを一度緩めてから動かすか、もしくはカメラと一緒にL-プレートを掴んで動かすことが重要だ。汎用型で同じ経験のある方や購入を検討されている方は参考にして欲しい。

最後になるが、昨今ヘビーな三脚よりトラベラータイプの三脚購入者を多く目にする。そして、その三脚にセットで付いてくる自由雲台を使用する人も多いが、こうした三脚セットに70-200mmの様なレンズを付けて撮影している様子を見かける度に気になってしまう。というのも、カメラ・レンズをしっかり支えブレのない撮影をするには少し心もとない機材に思えるからだ。ぜひその様な方に安定感のあるマーキンスを使って欲しいと思う。
markins head report
■ 夕霞み
キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ / EF24-105mm F4L IS II USM
F16 1/60秒 -0.3補正 ISO400
写真家 山本学 作例1
■ Flow of underground
キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ / EF16-35mm F4L IS USM
F7.1 2秒 -1補正 ISO100
写真家 山本学 作例2
■ 遅い目覚め
キヤノン EOS 5DsR / EF16-35mm F4L IS USM
F16 1/13秒 ISO400
写真家 山本学 作例3
■ ぬるむ水田
キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ / EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III
F11 1/800秒 ISO400
写真家 山本学 作例4



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