安念余志子(自由雲台)


テーマ
初夏のとやま
撮影者
風景写真家 安念余志子
撮影日付
2021年05月
撮影場所
富山
撮影機材
マーキンス
Q3iTR-BK 自由雲台
Q3iTR-RD 自由雲台
PF-100S + LF-100S L-プレート セット
PL-55 レンズプレート
FUJIFILM
GFX100S
GF23mmF4 R LM WR
GF32-64mmF4 R LM WR
GF80mmF1.7 R WR
GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
ジッツオ
トラベラー 2545T / 1555T
レビュー
風景写真家 安念余志子
安念余志子 (あんねんよしこ)
富山県南砺市生まれ。東京写真大学短期大学部(現東京工芸大学)卒。砺波市にて写真スタジオを経営しながら作家活動を行う。カルチャー教室の講師のほか、各カメラ雑誌に作品掲載、写真の審査、企業カレンダーを手掛ける。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
公益社団法人 日本写真協会(PSJ)会員
一般社団法人 日本写真文化協会(JPC)会員
- 写真集 -
2006年
「古寺愛歌 井波瑞泉寺の四季」 桂書房
2008年
「春はめぐりて となみ野古寺愛歌」 風景写真出版
2014年
「光のどけき」 風景写真出版
2018年
「うたかた」 風景写真出版
- 主な写真展 -
2009年
「心のスケッチ」 キヤノンギャラリー銀座・梅田
2009年
「春はめぐりて」 ミュゼふくおかカメラ館
2014年
「光のどけき」 リコーイメージングスクエア新宿・大阪
2015年
「光のどけき」 ミュゼふくおかカメラ館
2016年
「癒しの風景」 南砺市立福光美術館
2018年
「うたかた」 リコーイメージング新宿・大阪・ミュゼふくおかカメラ館
2019年
「うたかたのつづき」 青山 Nine Gallery
- 受賞 -
2005年
第52回 JPC 全国展にて内閣総理大臣賞 受賞
2008年
第15回 前田真三賞 受賞

ウェブサイト: www.yokkoan.com
写真家になったきっかけ
私が2歳のころ、父が脱サラして小さなカメラ店をはじめました。

高校3年の進路を決める頃、大阪の富士フイルムの方が当時富山県カメラ商組合の会長を長年やっていた父を訪ねて来られました。そして、父との話の中で「東京に写真大学短期大学部があるので、娘さんをそこに行かせたらどうだ」ということになり、東京にいる伯父の家に居候することを条件に、そこに進学したのが写真を始めたきっかけでした。

大学を卒業した後は、すぐに富山に戻ってスタジオを作るために部屋を改装し、以来、稼業を継いで過ごしていましたが、子育てが一段落した時に、私の写真人生これでいいのか?? もっと色々なものを撮りたい!! という思いが沸々と込み上げてきました。

そこでまずは「写真をやる者、一度はライカ」と意を決し、へそくりを叩いてライカのカメラと中古のレンズを購入し、あちこち飛び回りました。

そんなある日、大学でお世話になった故池田陽子先生の紹介で竹内敏信先生にお会いしました。先生の教えておられるクラブを紹介していただき、隔月で2年間東京に通って指導を受けましたが、本格的に風景写真をはじめたのはこの頃からです。
マーキンスとの出会い
さて、スタジオの仕事(営業写真)を持っている私は、遠方への取材はどうしても時間が限られるため公共交通機関を利用することも多々あり、折りたたみのできるトラベラー三脚を持ち歩いています。

雲台はこの三脚専用のものを使ってましたが、先日、どうにも調子が悪くなってしまい、以前から気になっていたマーキンスの自由雲台を試してみることにしました。

到着した自由雲台 Q3iTR-BK を装着してみると、トラベラー三脚用とあって非常に軽くしかもがっちりと止まるとても理想的な雲台でした。折りたたんでもまるで元々この三脚の為にあるように違和感なく収まりましたので、もう1台あるトラベラー三脚用にも色違いの赤を追加で購入しました。
風景写真家 安念余志子
実はマーキンスについては、ペンタックス K1 MarkⅡ用のL-プレートを使ってましたので以前から知っていたのですが、このL-プレートというのが、雲台を傾けなくても縦横の切り替えに即応できてとても便利なのです。今回、GFX100S用(PF-100S + LF-100S)が発売されたと知り、早速こちらも導入しました。
コロナ渦の中で思うこと
このような状況で思うように撮影に出かけられない昨今ですが、ここ富山県は幸いにも海あり・山あり・川ありと自然豊かな土地柄ですので、この機会にもう一度富山再発見ということで地元の自然を見直そうと思っています。

スタジオ経営する傍らの作品作りなので制約も沢山ありますが、「見る人が癒される、幸せに思える写真を撮りたい」という思いで5冊目の写真集を目指しながら作品を撮りためています。

今回は「初夏のとやま」と題したレポートでしたが、私の作例で少しでも癒されましたら幸いです。
風景写真家 安念余志子
■ 黄昏どき(砺波市夢の平)
FIJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
F22 30秒 ISO-400 Velvia
田植え前後にしか見られない夕ぐれの光景。太陽が沈んだ後にこそドラマがはじまる。
まだ田んぼに色が残っているうちに撮影を始めるのがポイント。
長時間露光をするのでぐらつかないことが必要条件。マーキンス Q3iTR-BK はしっかりと耐えてくれた。
風景写真家 安念余志子 作例1
■ 思い出(安田城跡)
FIJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
F5.6 1/210秒 ISO-250
毎年何回か訪れる水連の撮影地。あまり花が多くない時期に撮影した方がうまくいく。
今回は撮影後フォトショップにてモノクロにして茎の線を強調してみた。
風景写真家 安念余志子 作例2
■ きずな(氷見市磯部神社)
FIJIFILM GFX100S / GF80mmF1.7 R WR
F16 1/5秒 ISO-200 Velvia 
ここ2-3年あまり花付きがよくなかったが、今年はいっぱいの花を咲かせてくれた。
まだ日があたらない早朝の妖艶な藤の花を緑の葉が手をつなぐように美しさを添えている。
風景写真家 安念余志子 作例3
■ 気まぐれ(雨晴海岸)
FIJIFILM GFX100S / GF23mmF4 R LM WR
F11 1/50秒 ISO-400
初夏になると雨晴海岸の日の出は海から昇る。りっぱな女岩とは絡めなくなるので男岩へ・・・
女岩からみるとかなり小さい。この日の日の出は残念ながら雲にかかっての出勤だったが、一瞬面白い雲が・・・
風景写真家 安念余志子 作例4
■ 雨あがり(宮島峡)
FIJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
F22 1/4秒 ISO-100 Velvia
雨の後の滝は水量が多くダイナミック。ちょっとカラフルな色も面白い。
風景写真家 安念余志子 作例5

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