花火で夜空に広がるアートを描く

2023年08月
写真家 ミゾタユキ
ナレーション 音読さん
ひさしぶりに花火大会へ!

機材は最近購入したばかりのNikon Z 8(以降Z8と表記)、レンズは広角ズームのNIKKOR Z 17-28mm f/2.8、標準ズームのNIKKOR Z 24-120mm f/4 S、望遠ズームのNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの3本。

初めて行く場所は土地勘がなく、どこで、どれぐらいの距離から撮ることができるのか全くわからないので、広角から望遠域をカバーする欲張りラインナップにしました。

Z8の導入に伴い、マーキンスの専用 L-プレートセット(PN-Z8 + LN-Z8)を合わせて購入。これで縦位置、横位置、どちらも撮影中に素早く構図を切り替えられます。

三脚はSIRUIのST-224 カーボーンファイバーで、雲台はマーキンスの Q3iTR-BK ノブシュー トラベラーモデル。
色味や取り付けた感触もいい感じです。夜道や撮影場所が暗いのでヘッドライトも用意。膝をつけたまま1時間撮っていると痛くなるので、小さい折りたたみ脚立も準備しました。
望遠ズームは使わなかったので入ってません
気分上がりっぱなしで花火大会へ向かいましたが想像以上の渋滞で、会場に着くころには市長さんのご挨拶が始まっていました。

撮影場所が決まった瞬間、カウントダウンが始まり「5,4,3,2,1、スタート!!」

花火が盛大に打ち上がりました!

もう興奮と感激と準備がまだひとつもできていない焦り、心揺さぶられながらのスタートです。そのためカメラストラップを外し忘れましたが、小さいことは気にせず、それよりも大切なセッティングに集中しました。

花火撮影のとき、撮影モードはM(マニュアル)モードでBULBにして、絞りはF11~18に。露光時間は打ち上げた音が聞こえた後のタイミングから光跡、爆発点、花火が開き切るまでを狙い、花火の明るさによって絞りを変えています。なるべく小さい光も写し込みたいのでISO感度は400に。ホワイトバランスは晴天、自然光オートにしました。

そして長時間撮影後すぐにシャッターを押せるように画質モードはrawのみ。ピントはAFを使わずマニュアルで合わせます。また、Z8で自分の好きなテイスト、花火の色のほかに湿度や煙のグラデーションを表現するにはピクチャーコントロール「ニュートラル」が合いました。

液晶モニターを見ながら、スマホでシャッターを押す撮り方をイメージしていたものの、実際はファインダーをのぞいてある程度フレーミングを決め、カメラから顔を離して夜空に広がる花火を眺めながらシャッターボタンを押して離す撮り方になりました。オールドスタイルです笑。

撮影中にピントリングを動かして夜空にアートを描くようなイメージで花火撮影をするのが好きです。

レリーズを使わず少々荒い撮り方をするので、カメラとプレートがフィットして雲台がしっかりしている安定感のあるマーキンスは撮影に欠かせないアイテムです。

カメラ位置を縦や横にするときも、プレートと雲台それぞれにあるセンターマークの目印に視認性があるので、薄暗いところでも迷わずカメラをセットすることができました。

花火はピントリングを動かすタイミングやスピードを変えると、様々な色の光がファンタジックになるので、とてもおもしろいです。

またどこかの花火大会にマーキンスを携えて撮りに行きたいです♫
Nikon Z 8 / NIKKOR Z 24-120mm F4 S / F18 4秒(BULB)ISO400 PCニュートラル
Nikon Z 8 / NIKKOR Z 24-120mm F4 S / F18 4秒(BULB)ISO400 PCニュートラル
Nikon Z 8 / NIKKOR Z 24-120mm F4 S / F18 5秒(BULB)ISO400 PCニュートラル
Nikon Z 8 / NIKKOR Z 24-120mm F4 S / F18 4秒(BULB)ISO400 PCニュートラル
※ 再生されない場合は
写真家 ミゾタユキ
ミゾタユキ
日本大学芸術学部映画学科撮影コース卒。シーンの中のワンショットに魅かれ、北海道での観光写真業をきっかけに写真の世界へ。カメラマンアシスタントを経て独立。猫や日常、旅先でみつけた小さな情景を作品として撮り続ける。カメラ誌、書籍を中心に写真教室講師、フォトコンテストの審査も携わる。
ニコンカレッジ講師
ウェブサイト: mizotayuki.tumblr.com
lit.link: mizotayuki

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