立山連峰でセルフポートレート

2023年10月
写真家 河合璃奈(Rinaty)
SONY α7RⅣ / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art / F8 1/250秒 ISO-320
私はセルフポートレート写真家として、大阪を拠点に全国各地で活動しています。

自分自身をモデルとして撮影することを専門としてますが、自分の容姿が好きだからというわけではありません。

6年前、学生だった私は写真部に誘われて写真を始めました。

当初は風景写真を撮ってましたが、姉の成人式の撮影を母に頼まれたことから人物撮影にも興味を持ちました。

ある日、ストロボを使った雨の中での人物撮影がしたくて、友達にモデルを頼もうと思ったのですが、そんな天気の中ではやはり友達に申し訳ないので、自分自身をモデルにして練習を始めました。それ以来、自分自身をモデルとして練習することが楽しくなり、セルフポートレートを中心に撮影するようになりました。

写真の中では、どんな一般人でも好きなキャラクターに変身できます。理想の世界を自分一人で再現する楽しさを多くの人に知ってもらい、セルフポートレートに挑戦する人が増えてくれたらと思い、撮影の裏側をSNSで公開しています。
今回、新しいセルフポートレート作品を撮影するために立山連峰に行ってきました。これまで4回登ったことのある立山連峰ですが、秋に訪れるのは初めてなので、紅葉×和テイストの要素を取り入れた作品を撮ることにしました。

セルフポートレートでは、カメラマン、モデル、ヘアメイク、スタイリングなど全てを自分で担当します。そのため、機材、衣装、メイク用具も自分で用意しなければなりません。山ではキャリーケースを引けず、背負って移動する場面が多くあるため、荷物の量を最小限に抑え、撮影に向けて体力を温存する必要があります。
私が使用しているマーキンスの自由雲台は Q3i シリーズ で、重量も380gととても軽く、形状も小さいので持ち運びには助かっています。また、操作がしやすい点も気に入っています。秋の立山連峰はかなり気温が下がってきており、長時間撮影していると指先がかじかみます。

セルフポートレートは、セルフタイマーを使い、シャッターを押してから10秒以内に立ち位置まで移動しポーズを決めます。その後、カメラの位置まで小走りで戻り、構図、ピント、ライト、表情やポージングの確認をして再びシャッターを押すことの繰り返しです。

そのため、他の撮影と手順こそ同じですが、かかる時間は数倍になるため、納得できる1枚が撮れるまでに最低でも15分ほどかかります。撮影中、モデルでもある私は、手袋をすることができないため、手がかじかんでしまうのです。

でもそんな状態でも、マーキンスの雲台は無理なくノブを回すことができ、ファインダーを覗きながら片手で操作できるので助かりました。

自由雲台は構図を変えるさいにガタつき、大きく傾くものが多いですが、マーキンスの雲台はそれが無いので安心して使うことができます。

また、カメラに取り付けるL-プレート(PS-A92 + LS-A92)も非常に優れており、私の好みです。
今回のロケーションではわずか1分ほどで光や雲の状態が変わり、景色がガラリと変化します。狙った天候で撮影するために、なるべく素早く構図を決める必要があったので、縦構図に変更する際でも軸がずれず、素早く切り替えて撮影することができるL-プレート(PS-A92 + LS-A92)の利便性を強く感じました。

私はSNSに作品を投稿することが多いので、縦構図で撮影することが多いです。そのため、縦構図の場合でも垂直な状態で撮れることはかなりありがたいです。さらにバッテリーを交換する際にもプレートが干渉しないのは便利です。重さも気になりませんので、基本的にカメラに取り付けっぱなしにしています。

セルフポートレート写真家にとって、三脚は必需品です。そして、マーキンスの雲台は限られた時間と体力を最大限に活用し、多くの構図で効率的に撮影するための最高の相棒です。

今回は悪天候のために星を撮影できなかったので、次回、またチャレンジする予定です。
SONY α7RⅣ / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art / F8 1/50秒 ISO-400
SONY α7RⅣ / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art / F8 1/500秒 ISO-1000
SONY α7RⅣ / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art / F5.6 1/200秒 ISO-50
SONY α7RⅣ / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art / F8 1/320秒 ISO-320
※ 再生されない場合は
写真家 河合璃奈(Rinaty)
河合璃奈(Rinaty)
兵庫県生まれ、大阪府在住。神戸市立工業高等専門学校に在学中、写真部で活動し自身を練習台としてポートレート撮影を始める。2019年に高専を卒業し公務員になるが、趣味で撮影を続けるうち次第に自分一人で作品を作ることの楽しさに目覚め本格的にセルフポートレート撮影を始める。 2020年に撮影の裏側がSNS上で話題となり、翌年末のNHK Eテレ「沼にハマって聞いてみた」に出演。2021年に写真家として生きる道を選び退職。同年6月に道頓堀で初の個展を開く。
instagram: rina_k_photo

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