写真撮影用ハイアングル三脚の定番「ハスキー4段」のヘッドレスモデルです。伸長はエレベーターを使わなくても200cmを確保。もちろんこの上に雲台とレンズやカメラボディの高さが加わりますので、障害物の上から狙える三脚として「ハイボーイ」の愛称で報道の現場や鉄道写真などでも親しまれてきた三脚です。また俯瞰撮影など特殊用途での撮影でも威力を発揮し、不整地や階段状のスタジアムなどでは「伸ばせる」ことがストロングポイントとなります。
ブランド |
HUSKY (ハスキー) |
メーカー型番 |
HT-1140 |
縮長 |
約70cm(収納時) |
脚部最低使用高 |
約67cm(EV未使用) |
脚部最大使用高 |
約200cm(EV未使用) |
エレベータ上昇 |
約37 cm |
合計最大使用高 |
約237 cm |
重量 |
約3.0 kg |
材質 |
航空機用アルミ合金 |
耐荷重 |
10 kg(動荷重) |
雲台接続 |
3/8-16インチ(太ネジ) |
必要なものだけを最高品質で
余計なギミックを排しユーザーメンテナンスも容易にした堅牢性と耐久性、「使わない方がいい」などとは言えないラック&ピニオンギアを備えたしっかりとしたエレベーター、移動が多い現場でもすぐに肩に掛けられるよう一澤帆布製のストラップが装着され、撮影者の意志を確実に反映する雲台が搭載されるなど、常にプロカメラマンからの要求に応えながら半世紀以上にわたり鍛え続けられた三脚として信頼性は抜群です。
HUSKYの基本形は雲台との一体型ですが、多様な撮影スタイルに合わせられるよう脚部のみでも製品として販売されています。
アルミ合金製にこだわった脚部
脚パイプは厳選された最高品質のアルミ合金のみが使用され、高剛性かつ軽量というロケ時には不可欠な条件を両立させています。某超大手の金属メーカーにより生産されたパイプは肉厚も抑えられ、2段目以降のパイプもそれほど細くならずに脚を伸ばした時の剛性も確保できるような設計が可能となっています。また他社製品と重量を比較してみるとアルミ製三脚同士の比較のみならず、カーボン製と比較しても大差のないほど軽量に仕上がっています。
販売価格も含めた総合的な判断として、HUSKYはこのアルミ合金製のパイプを使用することが最良であるとの結論によりカーボン製パイプを使用した製品は製造されていません。
全てはプロの現場から
製造は米クイックセット社から日本のトヨ商事に引き継がれ、2022年よりスタジオJinに全面的に移行しています。安易に国外の安価な部材を使用せず、最高の材質を使用して加工精度を追求し、ネジ1本に至るまで全ての部品を日本国内で生産しています。当然組み立ても国内工場にこだわって品質管理も徹底しています。このことは同時に全ての部品が補修部品として用意されることを意味し、必要であればいつでも完全にオーバーホールをして新品の機能が回復できるという安心感を与えてくれます。
これらは全てプロカメラマンの要求する品質とアフターサービスを具現化したものにほかなりません。HUSKYを選ぶには理由があるのです。
※HUSKY三脚はプロカメラマンがその使用頻度で10年、20年と使用することを前提として製造されています。そのためあえて耐久性を重視した材質の部品が使用されている部分があり、使い始めは動きに渋さを感じたり、脚部のロックも若干甘いような、滑るような感覚を感じたりすることがあります。いずれも各パーツ同士が馴染んでくると解消されるかと思いますので、是非とも長くお付き合いください。
各部が馴染んでからが本当のHUSKYです。「for Professional」という言葉は飾りではありません。

ハスキー三脚 + マーキンス Q10iQ-BK
レバーシュー